2019-01-01から1年間の記事一覧

真似ることの重要性

先生や親など大人から教えてもらう学習から、仲間の真似をする学習へと少しずつシフトしていくのが良いと考えています。 ヒトにとっては真似ることが自然で効率的な学習方法であり、言語を使って教えられることの方が特殊な方法なのかもしれません。伝統的な…

家庭という閉鎖空間

子育てをする上で親のもつ影響力はゼロに近いほど非常に小さいという新しい説が提唱されています。 その根拠の一つとして、家庭という小さなプライベート空間で教えられたことは家庭の中でのルールであって、外に出た時は同じように行動しないというものがあ…

マニュアルは何のためにあるのか

マニュアルというとネガティブなイメージばかりが先行しがちですが、それは単にマニュアルが良くない使われ方をされているだけなのではないかと思います。 「銃は人を殺さない」という言葉と同じように、マニュアルが人を画一的な行動にしているわけではあり…

世襲制で「やりたいことがわからない」がなくなる

選択の自由はすべての人に有利なわけではないことがあります。生まれた家によって自分の仕事が決まっていく世襲制は前時代的なものと考えられていますが、それなりのメリットも存在するのではないかと思います。 もし自分がどの職業につくかが家業として決ま…

「がんばらない」にも種類がある

誰もがんばらなくていい仕組みを作るということがいま最も関心のあることです。しかしあまり良くない意味での「がんばらない」もあるということにも気が付きました。 たとえば100メートル走の選手に100メートルを20秒かけて走れというような、本来できるはず…

良い客になる

個人的な目標として、良い客になりたいというものがあります。お店はただ商品を置いただけでは良いお店にはならないように、ただ買っているだけでは良い客にはなれません。 世の中のお金の話といえばいかに稼ぐか、もしくはいかに貯めるかのどちらかしか見か…

働き方改革は正論、だからもっと言い方を考えよう

合理的な正論も、けんか腰で語られると伝わりません。人間は感情の動物だからです。 働き方改革によって、労働時間を減らして生産性を高めたりプライベートの充実を図った方が良いというのは極めて合理的な考えです。実行するメリットはとてつもなく大きいで…

能力の高い人を育てる必要はあるか

普通の人が活躍できるような仕組みをいかにして作るかが重要なのではないかと考えています。 能力の高い人は黙っていても自分で方法を見つけて成長していきます。自分で何とかできるからこそ能力が高いと言うこともできます。 いつの時代でも変わりませんが…

評価は無くても困らない

勉強でも仕事でも評価が重要視されていますが、本当に他人を評価したりされたりすることが必要なのかと思うことがあります。 本人のためではなく、評価する側のエゴと支配欲求を満たすためにしかなっていないということが多々あるような気がします。感情的に…

最高のほめ方は「聞く」こと

叱るのではなくほめることが良いということがよく言われますが、現実的にはどうほめたらいいかわからない、あるいはほめるのはわざとらしくてなかなかできないこともあるようです。 ほめるよりも効果があり、不自然にならない方法があります。相手の話を心か…

働くことは精神的な逃げ場でもある

働かずに遊んで暮らすことが一つの夢のように思われていることがありますが、実際に遊んで暮らすことに耐えられるのは稀な才能を持っている人だけだと思います。 お金や衣食住が満たされたとしても、存在意義や重要感を感じられないまま生き続けることはかな…

映画『サウナのあるところ』でフィンランド神話が打ち砕かれる

フィンランドは幸福度ランキングや社会進歩指数で常に上位で、誰もが幸福に暮らしているという幻想を抱いていました。 www.uplink.co.jp しかし『サウナのあるところ』を観て、現実的な面を見せられた気がしました。 映画に出てくる(全員裸)のは、離婚して娘…

学生が必要としているのは仲間

スマホやwebサービスの普及によって学校や塾の存在意義は薄くなっていく一方です。 授業に関しては、いわゆる普通にいい先生程度であるならばスタディサプリの授業の方が質が高いと思われます。わからないところの質問など双方向のやりとりに関してもネット…

親の影響力はゼロという衝撃

『子育ての大誤解』という本を読んでいます。遺伝子以外に親が子どもに及ぼす影響はほとんどなく、それよりも重要なのは仲間からの影響だという主張の本です。 まだ読み終わっていませんが、極めて科学的なアプローチから説を展開しているので内容は信用でき…

高すぎる理想は下げればいいわけではない

理想と現実のギャップに悩むことがあります。理想が高すぎるので下げればいいという単純な話ではなく、価値観という色眼鏡も考慮しなければならないのではないかと思います。 たとえば「給料が低い」という悩みは、理想と現実のギャップから起こります。こん…

新しいルールを作って苦しむのは普通の人

ペナルティを設けたり厳罰化することは、悪いことをしようとしている人には効果が薄く、ごく普通の人が苦しむだけではないかと考えています。 たとえば学校ではいじめが大きな問題となっていますが、小さなトラブルや悪口すらいじめの疑いをかけられ生徒や保…

正しい勉強法ではなく「私の」勉強法が知りたい

勉強のやり方がわからない、という悩みに対して正しい勉強法を教えてしまうことが多いですが、実際に必要とされているのは客観的に正しい勉強法ではなく「私にとって」正しい勉強法です。思い込みや迷信も含まれますが、どんな人でも自分なりのポリシーに合…

自己責任という言葉を使うのはなぜか

他人が失敗した時に「自己責任」という言葉が使われやすい傾向にあります。自己責任を追求する側の人には、何か弱々しさとか不安を抱えているように感じられるので、そのような言葉が出てくるのかメカニズムはどういうものか気になっていました。 主語が何な…

無条件の行動を増やしていく

がんばらないように心がけようと思っても、力を抜くというのはなかなか難しいものです。 一つの基準は、「〇〇だから△△する」という条件つきの行動をしている時はがんばっている時だと考えることができます。 たとえば「受験に必要だから勉強する」という条…

ダンバー数

友達は多ければ多いほど良いのではなく、限度があるかもしれません。ダンバー数という、人間が安定した社会関係を維持できる人数の認知的上限についての数字があります。 集団生活には頭脳を使うので、脳の大きさに対応して関係を作ることができる人数が定ま…

夢を持つことは借金するのと同じ

成功哲学的な夢や目標を持つことに対して、子どもたちが拒否反応を示している状況が見られますし、私自身もあまり支持したいとは思いません。夢や目標を持つことは当然いいことだという雰囲気に違和感を覚えることもあります。 なんとなく感じていた違和感が…

世界のルールと自分のルールを合わせる

ものごとをうまく進めるために、自分の中にある正しいと思う基準を、客観的な世界の法則とできるだけフィットさせることが重要だと考えています。 世界のルールとは、ものは上から下に落ちるといったような法則です。自分の都合とは関係なく、世界には決まっ…

宿題は緊急かつ重要なのか

緊急度/重要度マトリクスというものがあります。緊急度と重要度の高い低いを4マスの表に描いたものです。 緊急度が高く重要度も高いものを第1領域と呼び、最も優先すべきことだと考えます。第2領域は緊急ではあるが重要でないもの、第3領域は緊急ではないが…

心の苦痛を体の苦痛で押し出す

考えすぎたて頭が混乱したりストレスが溜まって心が苦しい時は、その苦しさを肉体に置き換えることで解決することがあります。 たとえばスポーツをして息が切れたり力を使って適度な苦しさがあると、肉体の苦しみにフォーカスすることになります。今この時に…

行動力の実体は想像力

「頭で考えるだけではなく、行動に移さなければならない」ということがよく言われますが、行動と頭の中のイメージはほとんど同じものなのではないかと考えています。 具体的な一口サイズのアクションを想像することができれば、行動できたのと同然です。 た…

成約率は下がってもいい

塾で体験授業を受けた生徒が実際に入塾する割合が以前と比べて下がってきています。その一方で生徒自体の数は増えています。これは成約率をある程度下げてもいいという方針を実行しているからです。 見込み客 × 成約率 = 売上 という公式から、なんとなくあ…

もしも残り30分の命なら

人生の残り時間が30分だとしたら誰に何を伝えたいですか、という問いがあります。 普段はお金を手に入れたいとかモノが欲しいと考えていても、自分の命があと少しで終わると考えるとそれが本当に大切なことなのかはわからなくなります。大切な家族や友人にこ…

やる気がない・がんばっていない時が本当の自分

やる気が出なくてどうすればいいかという話がよくありますが、やる気がない時こそ本当の実力だと考えています。 そして、やる気が無かったりがんばっていない時の自分をどの程度受け入れられるかということが重要なのではないかと思います。 現状維持は悪だ…

注意散漫という中毒

最近ライフスタイルを変えて、スマホの通知に追われて注意散漫にならないようになりました。 よくスマホ中毒という言葉を聞きますが、スマホ中毒というよりは、注意散漫な状態に中毒になっているのではないかと思っています。 何か一つの作業をしていてもス…

どんなものも劣化する。だから劣化が想像できる天然素材を選ぶ

天然素材の良さについて「味がある」とか「素材本来の良さ」といったように抽象的に語られることが多いのですが、合理的な良さもあるのではないかと考えるようになりました。 天然素材は説明しなくても、見ただけで将来劣化することが想像できるというのも一…