2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「なんで?」という言葉は選ばない

私たちは毎日言葉を使っています。あまりにも身近なので普段つい意識せずに使ってしまいますが、人と関わる以上言葉選びには神経を使うべきなのではないかと考えています。 たとえばコーチング的な手法を使う時には理由や根拠を尋ねる場面が多いですが、私は…

現状を変えるためには現状を認めること

もし今の悪い状況から脱出してよりよくしようと考えるのならば、未来を見るよりもむしろ現状をしっかり見つめることの方が重要なのかもしれません。 人間は未来の自分は今の自分よりも有能であると考える傾向があるそうです。 そして自分にとって都合の悪い…

大人も子どもに甘えている面がある

子どもは未熟で不完全であるから甘えが生じることがあるという考え方がありますが、大人であっても不完全なことに変わりはなく、むしろ子ども側に甘えている面もあるのではないかと思います。 たとえば、子どもが何かできないときに大人が苛立って怒るような…

ティーチングをやめる前にマウンティングをやめるべき

ティーチングからコーチングへ、という言葉をよく耳にしますが、小手先のテクニックを変えるのではなく根本的な姿勢を改めるべきかもしれません。 勉強に関して、先生の方が知識がノウハウを持っていて優位な立場にあるという勘違いから脱却する必要があると…

テクノロジーは何かを配布するためではなく、対話を深めるために使う

新しいテクノロジーはどんどん試して失敗しながら、より良い方法を見つけていくべきです。その際には発想の転換が必要かもしれません。 インターネットやコンピュータのテクノロジーが可能にするのは個々に対応したり対話することです。 しかしそれらのテク…

やらせている感

親が子どもに何か「やらせている」と感じることで一定の安心と満足が得られます。 親が「やらせている」と感じることは教育の本質ではありませんが、往々にしてやらせている感の誘惑に負けてしまいがちです。 たとえばプリントなどの形のあるものをどんどん…

やらない選択肢を認める

主体性を伸ばすための関わり方として、やるかやらないかの選択肢での「やらない」を認めることが重要なことの1つだと考えています。 その時はやらないとしてもまた別の機会に、この人は選択の自由を与えてくれる人だという信頼関係が構築できます。 やらな…

生きているだけで十分、それ以上は快楽や欲望の世界

人間は無事に生きているだけでもう十分です。「ありがとう」「ごめんなさい」をしっかり適切に使えれば人間としても合格です。それ以上のことを望むのは快楽や欲望と言ってもいいのかもしれません。 病気や障害を抱えている生徒の保護者の方と触れ合う機会が…

知識を得るためではなく、承認してもらうために塾に来る

箱にものを詰めていくように、知識を入れていくことが勉強ではありません。お金を注ぎ込んだ分学習の効果があるわけでもありません。 学校や塾にきて勉強するのは、結局のところは自分の存在を承認されることに意味があると考えています。 たとえば塾でもの…

学校の下請けの塾にならない

今日の教材展示会のセミナーで気になるフレーズがありました。 学習塾の存在意義の1つは、学校では目の届かない細かいところまで見てあげられることだというものです。学校のカリキュラムから漏れたものを、学習塾が担っているのだという意見です。 もし塾…

考え方が合っているものにバツをつけることへの抵抗感

受験直前なので塾で模試を実施していますが、テストの採点をしているとその生徒がどのような思考をしたかがわかります。 それゆえに答えが間違っていても、考え方自体があっている時や本当に細かいところで正答とズレている時などはもはやこれはマルでもいい…

イチロー「ライオンは筋トレしない」

自分の良いところも悪いところも認めること、自己肯定感が重要だと言われています。 一方でありのままの今の自分を認めるということへの不安を感じるかもしれません。このまま何もしなかったら自分はダメなままなのではないかと心配する気持ちも共感できます…

信頼できないから契約書が生まれる

懲罰思想というのはどこからやってくるのか、という疑問を以前から感じていましたが、一種の契約という視点で考えると納得できる部分も多いかもしれません。 そもそも契約書がいらないような社会は天国なのである。契約書は人を疑い、人間を悪人と規定すると…

何もしなくていい

子どもたちは何もしないで家でゴロゴロしていると「勉強しなさい」と言われ、勉強をしないならせめて何かスポーツをしなさいということでクラブや道場に連れて行かれたりします。 これが全て害悪だとは言えませんが、「何かをしたら価値がある」という条件つ…

条件付き思考によって効率が落ちる

「コーヒーを飲んだら仕事に取りかかろう」とか、「お金ができたら独立しよう」という考えは誰もが日常的にしているものだと思います。 プログラミングでいうとif文と呼ばれる、「もし〜なら〜する」という思考が実は活動の効率を下げているのではないかと考…

受験は婚活化する

受験がギスギスした競争ではなく、マッチングのような雰囲気になっていくと予想しています。 従来の受験戦争ではなく、婚活をイメージすると良いかもしれないです。 婚活は相手のあることなので、絶対こうでなければならないという目標を立ててそれに向かっ…

インプットとアウトプットの間に何があるか

勉強において、インプットやアウトプットという言葉を使って勉強法を工夫したりしています。インプットやアウトプットそのものではなく、その後の自分の頭でどう考えるかが重要な気がしています。 コンピュータの場合は電磁的に保存されるシステムが非常に厳…

英単語3000個覚えたあとに残るもの

スマホアプリを年に一度リリースするにあたって、今月はアプリ開発にかなりのリソースを使っています。常にプログラミングに触れているわけではないので、知識の抜け落ちがかなり多いです。 受験期にがんばって英単語3000語を覚えたとして、そのあとどうなる…

スタバの本質はサードプレイスではないかもしれない

先日SNSである方が「スターバックスはコーヒー自体を売っている」ということを述べていて、ハッとしました。 スターバックスといえばコーヒーではなくサードプレイスとしての場所や雰囲気を売って成功したのだという話をよく聞きます。 たしかに雰囲気が良い…

合意形成とルール

画一的にルールを決めるのではなく、できる限り個別に対話して合意を得ていく方が、よりお互いが納得して柔軟に対応できるのではないかと思います。 ルールの中でも合意形成が積み重なったルールであればいいのですが、合意のないまま「ルールだから」という…

すべて合意形成してから

勉強が楽しい、塾が楽しいと言ってもらえることがありますが、楽しい勉強を構成する要素を細かく分解して見ていきたいと思います。もちろんふざけて楽しいのではなく、充実した楽しさという意味です。 勉強が楽しくなる方法の一つとして、勉強の流れすべてを…

選抜からマッチングへ

今までの常識として、たくさんの中から選抜すれば良いものが生まれる、という発想があると思います。 選抜 選抜は極端に言えば人間を物質のように扱うシステムです。非常に合理的なように見えます。 何か一つの明確な正解がある一方で、思考停止、他者依存を…

活字を完全なものだと思わないこと

活字で書かれた文書、テストなどは見た目もピシッと整っているので完全なものだと勘違いしてしまいやすいものです。 しかし言葉である以上、それらは完成形ではなくいつまで経っても修正すべき点が残るものであることを忘れてはいけないと思います。 同じ言…

おかゆのように優しいタスク

浪人覚悟の生徒が来年度の年間計画を立てはじめて、理論的には無理のない良い計画ができたように見えました。 しかし、やる気が下がった時にどうするかの対応を、もっともっと時間をかけて考えてみたらどうかと提案しました。 たしかに充実した計画でしたが…

部活もテスト並に数値化したらどうなるか

教科の勉強がペーパーテストで数値化されるように、部活の実績を数値化していったらどうなるかと考えてみました。 大会での戦績や、得点率や練習時間などを細かく数値化するとしたら、ごく一部のアスリート的な生徒を除いてスポーツが嫌いになるのではないで…

お金は湧いてくるものではなく流すもの

お金は流すことで価値が生まれます。 たとえば、マニュアルを見ながらやれば初心者でも3時間でできる業務があったとします。さらに、慣れている人であれば30分でできるものとします。 この業務をやったことがない人でもやろうと思えばできなくはないのですが…

教育は無料であるべきか

教育は無料で行われるべきだという主張があります。その理由は経済的な格差が教育の格差になってはいけないという理由からです。 状況は非常に複雑ですから何が正解ということはありませんが、1つ考えなければならないのは、何らかのお金の流れがあってこそ…

自己啓発と宗教の境目

仏教やキリスト教やイスラム教といったら宗教というジャンルに属すると考えるのが常識です。 しかしブッダやキリストやムハンマドはいずれも私たちと同じ人間ですし、彼らが活動していた当時は「宗教」というジャンルではなく、よりよく生きるためのいわば「…