選抜からマッチングへ

今までの常識として、たくさんの中から選抜すれば良いものが生まれる、という発想があると思います。

選抜

選抜は極端に言えば人間を物質のように扱うシステムです。非常に合理的なように見えます。

何か一つの明確な正解がある一方で、思考停止、他者依存を誘発するシステムかもしれません。

マッチング

マッチングは、合意形成です。絶対的な正解ではなく、お互いが合意したことをひとまず答えとするような発想です。

勉強も選抜という観点から語られることが多いです。学校に入るためには入試選抜をパスしなければならない、だから勉強しなければならないというモチベーションを持つ人も多いかもしれません。

しかし入試で問われる記憶力、論理力はある程度の持って生まれた能力の影響も無視できません。メンタル、フィジカルの限界を超えた、人生を破壊するような無理をしなければならないのであれば、本当にそこまでしてやる必要があるのか疑問が残ります。

学校に入学するにしても、マッチングという視点から考えると、学校に自分が合わせるのではなく、自分にあった学校を探すというのもこれからの時代では多く見られるかもしれません。