重要な問いかけ「どう思う?」

人は誰しも自分が正しいと思ったことに囚われてしまう傾向があります。

すべての発言は個人の意見であり、一つの正解ではないということを時々忘れてしまいます。しかし正解は本人の中にしかありません。

特に勉強においては正しい一つの方法があると思われがちです。それに加えて先生は生徒よりたくさん知っていなければならないという固定観念も時々邪魔してきます。

すぐ実践できるコミュニケーションの方法としては、自分が正しい事実だと思って話していることでも、生徒に「どう思う?」という問いかけを付け加えることです。

「この解き方が一番いい」ではなく、「私はこれが一番好きな解き方だけど、どう思う?」という風な言い方をしてみることでコミュニケーションの質は簡単に高まります。

問いかけることで、生徒が自分で考え始めます。受け身で得られる正論よりも、自分で考えて失敗する方が価値があります。生徒中心の学習を促すためにも、「どう思う?」の問いかけは非常に重要です。