2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

教えずに問いかける

先生にしても親にしても、子どもに手出し口出しせずに関わるということは難しいものです。 言い換えると、何が正解かはその人によるという他者の視点を持つことはなかなか難しいということです。大人同士で会話する時にはできていることが、つい子ども相手だ…

成長願望と自己肯定は二つでワンセット

成長を目指すことは無条件で良いことだという固定観念とともに、成長したくてもできない自分にもがく人が多いように見受けられます。 その原因の一つには、成長にばかり目がいってしまって自分の現状を受け入れる自己肯定感が低いからではないかと考えていま…

何を目指す教育かは誰でも議論できる

いま教育を改革するとしたら最も根本的なことである「教育で何を目指すか」という点を議論するべきだと考えています。 学力テストの成績を上げることが教育であるかのような固定観念を一度捨てて、ゼロから教育の目指すものを考え直すべきかもしれません。 …

学習コンテンツが増え、勉強での食べログが必要

映像授業、解説のwebページ、音声講義など学校の勉強のためのコンテンツは増えてきています。情報が増えると同時に、それらをまとめるサービスの必要性が高まっていると考えています。 たとえば社会という科目にはこのサイト、もしくは勉強の内容ではなく勉…

机の数が少ないほどインテリジェントな教室である

我々日本人は教室に机が整列して並んでいる中で勉強するのが当たり前だという固定観念があります。 だからこそ、自由な雰囲気で机が無い方がより知的レベルは高いのではないかと感じています。 フィンランドの新しい図書館Oodiも机のない読書スペースのよう…

外注でクオリティを高めるという幻想

デザイナーやエンジニアに外注を出すことがあります。クラウドソーシングが普及してより簡単に外注できるようになりました。 お金をかければいくらでもクオリティの高いものを作ることができますが、自分自身のはるかに超えたクオリティの外注をすると、どこ…

勉強としつけだけが教育ではない

教育という言葉を聞くとまず学校で勉強をするということを連想するかもしれません。教育が学習とイコールで結ばれていることは、時に大人が教育に口出しをしにくくして参加するハードルを上げてしまうことがあると考えています。 もしくは、生活習慣や社会性…

日曜は読む日に

今まで文章を書く時間はあっても読み直す時間を確保できずにいました。毎日400字書くというルールを少し軌道修正して、日曜は一週間分の自分の書いた文章を読み直すことにしました。そして改めて考えるところがあれば文章に書き留めておこうと思います。 そ…

「ラクして生きたい」の真意は何か

働かずに暮らしたいとかラクして生きたいと言うと、一般的には怠けるなとかそんなにうまい話はないといったお叱りが返ってきます。少し深く洞察するとその言葉の真意が見えてくるかもしれません。 ラクするというのは目的ではなく手段です。「ラクして生きた…

子どもの方が賢い

エマーソンが「教育の秘訣は、生徒を尊敬することにある。」と言ったように、子どもを子ども扱いせず少し若い大人として扱う姿勢は重要です。 とはいえ、いきなり尊敬するといっても実際にはどのようにしたらいいか戸惑うかもしれません。 そういう場合には…

人間関係もシンプルでいい

物やお金に関して欲張りになってはいけないのと同じように、人間関係や人脈に関しても自分にとって適切なバランスを保つことが必要なのではないかと考えています。 もちろん意図的に拒否するわけではありませんが、とりあえず誰でもいいから繋がっておけばい…

宿題はイヤだ

学校で出される宿題に意味があるのかどうかという議論があります。 否定派は先生からの指示を聞くだけの受け身の勉強になるから、やる意味はないという意見です。 もう一つの論点として、嫌なことから逃げるのは良くないから宿題はやるべきだという意見もあ…

友達だから安くして問題

何か仕事を頼まれる時、いわゆる友達価格で安く売ってほしいと言われることがあるようです。 安くして当然という人もいれば、値切りは非常識だという意見もありますが、どちらも納得できる道理はあるのではないかと考えています。 なぜかというと、どの程度…

2つの意味の「いい」という言葉

あの店のコース料理はとても「いい」 今日の夕飯はカップラーメンで「いい」 「いい」という言葉には2つ意味があります。 1.では「良い」という意味で、2.では「十分だ」という意味で使われています。 一般的にはどちらかというと1.はポジティブで、2.はあき…

何も感じないことが一番の贅沢

災害や病気などで辛い思いをしたり、またそのような状況に置かれている方の気持ちを考えると、何も感じない普通の感覚でいられるが一番の幸福だという考えに至ります。 お金や外見に関しても、人間関係や環境に関しても、特別感激するようなことがなく何も感…

先生としての自己表現

先生になったりすると本来の自分とは少し違うキャラクターを演じるということがあります。本当の自分と演じている役割とのギャップに悩むこともあるかもしれません。どこまでどのように自己表現をしたらいいでしょうか。 「こうあるべき」という観念に縛られ…

枠のない勉強を支えるのは自己肯定感

空欄を埋めるだけの作業的な勉強を卒業していけるように、生徒をリードしていかなければならないと考えています。 一つの問題に対して一つの答えがあって、その空欄を埋めるような勉強をいわば枠の決まった勉強と呼ぶことができます。枠の決まった勉強は、ゴ…

他人ではないという日本的感覚

ごく普通の日本人的な感覚として、言葉を使って論理的な正しさを追い求めるよりも、まず人間関係を作ってしまってその後は「言わなくてもわかるだろう」という雰囲気でものごとを進めようとする傾向があります。 たとえばビジネスや社内のチームワークにおい…

自分で考えるからこそ意味があること

正論であればあるほど、他人から強制されると受け入れられないものです。 数値目標であったり、こうあるべきという姿など「これが正しい」ということは、本人の中に意識が芽生えなければ意味がありません。言葉にすると正しいように聞こえることも、他人から…

苦しいことを選んでしまうのはなぜか

netgeek.biz 勉強は苦しいものであり、苦しんでいることに安心するという心理があります。塾の現場でも、保護者が生徒に苦しい勉強をして欲しいという願望が見えることが多々あります。 ただの根性論の押し付けだという意見もあるでしょうが、少し違った視点…

しつけは自分を客観視することで身につく

昔から子どもには厳しくしつけを教えなければならないという考えがあります。 逆に自由に育てるとしつけがなっていない子どもになるのでは、という不安を持つ人もいるかもしれません。 あいさつをすることや、わがままを言わないなどのしつけは、他人との関…

なぜ仕事と休みを分ける必要があるのか

仕事はお金を稼ぐ時間で、自分が楽しいと思うことをするのが休みだというのは一種の固定観念かもしれません。 辛いことが仕事で、楽しいことが休みだという分け方をすると気持ちの切り替えが必要で、それは非常にストレスのかかる考え方ではないかと思います…

価値観のペーシング

塾の講師など先生になった時の最初に身につけるべきことは、生徒と歩調を合わせることだと考えています。 話のスピード、仕草などのノンバーバルなコミュニケーションももちろんですが、価値観のペーシングが最も重要なのではないかと考えています。 自分の…

教育は幸福度を高めるためにある

テストや受験、就職など目先のシステムに振り回されて、子どもに望むことや教育の目的を見失いがちです。 幸福に生きること、これが根本的な教育の目的なのではないでしょうか。 そのための手段として学歴や収入があるはずであって、手段と目的が逆転しては…

小規模ビジネスは実利ではなく理念で売る

大企業でない限り安さやお得感で商品を売るのではなく、理念に共感していただいた結果購入につながるという流れを作った方が良いのではないかと考えています。 テレビCMで宣伝されているような商品、お菓子やシャンプーなどは理念というよりは安さなど実利の…

必要な失敗、やらない自由

新しい学習指導要領にも示されているように、主体性をもった生徒になってもらいたいというのは誰もが望むことです。 そのために保護者や先生が何をしてあげられるかと考えると、心理的安全を保ってあげるということではないかと思います。 もっと具体的には…

勉強を自分で計画する楽しさ

管理や強制ではなく、楽しさによって勉強を加速させていきたいと考えています。 楽しさの一つの要素として、自分で計画するということがあります。自分が主導権をもって企画立案することは楽しく充実感のあるものです。 小学生でも中学生でも、修学旅行の計…

人が読める文字数は限られている

人が取り込むことができる文字数には限界があって、可処分所得と同じような考え方でいわば「可読文字数」のようなものが存在していると考えています。 私自身を含め、人は思ったよりも文字を読もうとしません。人が1秒で読めるのは10文字程度だと言われてい…