必要な失敗、やらない自由
新しい学習指導要領にも示されているように、主体性をもった生徒になってもらいたいというのは誰もが望むことです。
そのために保護者や先生が何をしてあげられるかと考えると、心理的安全を保ってあげるということではないかと思います。
もっと具体的には、必要な失敗を許容することとやらない自由を認めることです。
必要な失敗とは、合理的な方法で最短経路で解決するのではなく失敗をして学習しながら解決していくというプロセスのことです。
たとえば赤ちゃんが一回も転んだ経験がなく歩けるようになることは本当に素晴らしいことなのでしょうか。もし転んだ時の対応ができずにむしろ困ってしまうのではないでしょうか。このように失敗することも必要な経験であり、むしろそれを避けることはあまり良いことではないという可能性が高いのです。
やらない自由を認めるというのは、本人が決めたことであればたとえやらないという選択をしたとしても認めるということです。自分の選択が尊重されるという経験を積み重ねていくことは主体性を育てるために非常に重要です。
この2つが心理的安全を確保することにつながり、主体的に動いてみようという精神の土台になります。