2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

能力の高い人材を求める経営者は無能

どんなタイプの従業員を集めてもビジネスを支えられるサービスやプロダクトを生み出せるのが有能な経営者ではないかと思います。 もちろん従業員が自分から能力を高めようと思ったり、自然に生まれる成長願望であれば素晴らしいことです。 しかし従業員側が…

テストで評価しなければ、子どもは自分から勉強する

保護者の方が口にする「成績が上がらない」という言葉の裏にある真意は何なのか、 いつも考え続けなければならないと思っています。 ヘンリーフォードの言葉で「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろ…

日常会話に逆説は必要ない

「でも」「しかし」「いや」という逆説の言葉を使わなくても会話は成立させられます。反論という形をとらなくても、相手に伝えたいことを伝えることができます。 たとえば Aさん「男の人は家事が雑ですよね」 Bさん「いや、全員が雑なわけではないです」 と…

「 がんばれば何でもできる」で苦しむ人たち

いつからなのか、なぜなのかはわかりませんが、我々は完璧主義によって苦しまされるようになりました。 がんばれば何でもできるという言葉も、うまく使いこなせている人とむしろ苦しめられている人がいます。 うまく利用できている人の特徴としては、自分を…

インプットにはチュートリアル型と検索型がある

何かを学ぶ時、知識のインプットの方法はチュートリアル型と検索型があると考えています。 チュートリアル型とは、流れに沿って体系的に知識が展開されていく方法です。学校の教科書がこのような流れになっています。メリットは、幅広い範囲を学習するので今…

勉強をちょうどいい位置に置く

勉強という言葉に抱くイメージは人それぞれです。 中学受験のように競争、管理といった言葉が並ぶような世界観もあり、そこに参加する生徒、保護者、塾はそれぞれが支えながらそのエコシステムを維持しています。 その一方で、重要なのは学校の勉強ではない…

わかりあえないことに動揺しない

自分の専門知識が増えたり、コミュニケーションが上手になったという自負があればあるほど、何でも相手に伝えることができるという全能感に溺れてしまいがちです。 その結果、相手に命令したり圧力で自分の思う通りにコントロールしようとする傲慢な態度をと…

名前を奪えば深く考えられる

何かに名前がついているということは非常に重要なことです。心の安全ブレーキになります。 たとえばどこか体調が悪い時に、病院に行って「胃腸炎です」と病名を言ってもらえればそれだけでほっと安心できるというようなことです。 良い意味では心の安定を保…

成長する必要があるのか

知らずしらずのうちに、拡大しなければならない、成長しなければならないという強迫観念に囚われていることがあります。 成長というのはどんなに客観的なデータで測っているように見えても、結局は個人の主観です。何かが変容することを成長と呼んでいること…

時計のおかげで生産性は上がったのか

テクノロジーが発達して効率化されているように見えても、個人の充実感はまた別の話であるような気がしています。 端的な例が時計です。本来目に見えない時間というものを、時計は形にして視覚化しました。今ではスマホやパソコンで誤差数秒レベルの正確な時…

テストだけで評価するのはもったいない

ペーパーテストなど数字での評価に依存しない方法にシフトしていくと良いと思っています。 たった一時間のテストの結果だけでしかほめてあげられないのはもったいないんです。 テストを受けるまでの過程に、ほめてあげられるポイントがたくさんあるからです…

「勉強して何になる」時代がもう一度来る

つい最近まで、地方では大学進学したり偏差値の高い高校に入ることに否定的な考えを持つ人が多かったものです。 今はほとんどの家庭が大学進学を視野に入れるようになりました。勉強をすることに前向きになっている人が非常に増えたと思います。 しかし、5〜…

「ちょっといいかも」という程度がいい

無印良品のコンセプトである「これでいい」にも通じますが、人によって適切な熱量というものがあります。 これでなければならないとか死ぬ気でがんばるというような熱量の高い意識は、一部の能力の高い人および能力が高いと思っている人にとってはいいのかも…

勉強している姿から成績がわかるか

とりあえず学歴や勉強の成績と生涯年収は相関があるとして、それでも成績は普通でも「この生徒は将来人並み以上に幸福な人生を送れるだろうな」と思う生徒がたくさんいます。 データがたくさんあれば傾向はあるでしょうが、感覚的には思ったよりも学力の差が…

勉強だけはストレスを減らしてはいけないのか

ストレスは減らしたほうがいい、そんな当たり前のことが学校の勉強に限っては認められていないように見えます。 自分自身で負荷をかけるという意味でのストレスならばある程度は納得できます。 そうではなく、学校や塾からの宿題、保護者からの圧力、望まな…

行間を読むのが勉強

ワークやペーパーテストの空欄を埋めることが勉強のすべてだと思われている節があります。 しかし問題で聞かれていないことについて考えることが重要だと考えています。書かれていない行間を読むことということです。 なぜ空欄を埋めることになるのか クイズ…

行間を読むのが勉強

ワークやペーパーテストの空欄を埋めることが勉強のすべてだと思われている節があります。 しかし問題で聞かれていないことについて考えることが重要だと考えています。書かれていない行間を読むことということです。 なぜ空欄を埋めることになるのか クイズ…

将来ではなく今すぐ役立つ勉強をする

なぜ勉強するかという問いに対して、「将来役に立つから」という答えがよくあります。生徒たちもなんとなくそう思っているかもしれません。 しかし、将来ではなく今すぐに役立つ勉強をするように教育を変えていくことはできないのでしょうか。 学校の勉強と…

能力ではなく人間性を評価する

人を能力で評価するようになると、悪い評価ばかりが増えます。ほとんどの人は能力が低いのですから評価できないのは当たり前です。 実際に能力のある人は一握りで、全体の0.01%〜1%くらいなのではないかと思います。 能力で人を判断すること、たとえば仕事が…

親は子どもの特殊な一面しか見られない

ほとんどの場合、保護者は生徒を過小評価します。実際には能力や社会性には全く問題が無いにも関わらず、不安やイライラを抱えてしまうものです。 古今東西似たようなことが起こっていて、それにはメカニズムがあります。 生徒自身は自分の所属する集団の中…

善意の借金

相手にメリットのないことをただ頭を下げてお願いするというのは、相手に損失をかぶってもらうのと同じです。いわば善意の借金なのではないかと思います。 営利目的の企業でもそうですが、特に非営利団体にあてはまることです。寄付をしてくれる人がなぜ寄付…

悪習慣は治療ではなく卒業するまで待つ

辞めたい習慣を治療しようとしていきなり断とうとするのはリバウンドがあるのでなかなか難しく、自然にその悪習慣から卒業していくのを待つというのも一つの方法なのではないかと思っています。 先生やコーチとしてはどうしても何か手を打って悪習慣を解消し…

テストの採点をしているとネガティブになる

1点刻みのテストの点数にこだわるべきではないと考えていますし、何度も文章にして表現してきました。 先生も生徒も解答のマルバツではなく途中の思考に注目するべきだと考えているからです。 そう考えているにも関わらず、テストの採点をしていると間違って…

塾の先生は体験的学習が苦手

ぼくも含め、塾の先生は体育や美術といった実技や自然の中での体験的学習を実施する機会が少ないと思います。 小学校の先生であれば体育や美術なども担当していますし、中学校の先生だとしても修学旅行などの体験的学習の経験が少なからずあります。 一方で…

理想と現実のギャップはどこから来るのか

多くの悩みは理想と現実のギャップから生まれます。 自分はこれだけ評価されるはずなのに実際は評価されていない、もっと収入があるはずなのに実際には無い、など理想と現実のギャップから悩む場合が多いものです。 すべてはその人がどういうものの見方をし…

人間を関数と考えると

コミュニケーションにおいて、相手も自分と同じことを考えているはずだという勝手な思い込みが大きなズレを生むことがあります。 模式的に考えるなら、自分が言った言葉を相手はインプットして、相手の中に存在する関数を通して別の言葉としてアウトプットさ…

同じことを何度でも言うように心がける

話し方や説明、声がけに関してのぼくの課題は、必要なことまで飛ばして話してしまうというところです。 たとえば相手が教育に関係ない方で、子どもは学校に行くのが当たり前と思っているのに、当たり前のように学校以外の教育方法についての話をしてしまった…

なぜ他人と比べてしまうのか

他人と比べるのはよくないと言われていますが、なぜ比べてしまうのでしょうか。一つの理由は、比較して評価することが楽だからではないかと思います。 それに対して、比較をせず絶対的な基準で評価するというのは難しいものです。 比較することはある意味で…