「 がんばれば何でもできる」で苦しむ人たち
いつからなのか、なぜなのかはわかりませんが、我々は完璧主義によって苦しまされるようになりました。
がんばれば何でもできるという言葉も、うまく使いこなせている人とむしろ苦しめられている人がいます。
うまく利用できている人の特徴としては、自分を励ますために「何でもできる」といっているだけで、できないことに関しては執着せずどこかあっさりしているところです。
一方で、がんばれば何でもできるはずなのにできない自分を許せない、もしくはできない他人や自分の子どもを許せないというような完璧主義で苦しんでいる人がたくさんいます。
人間なら誰しもどこかに輝ける場所があり、どこかに欠点があります。
たとえば中学や高校時代を思い出してみると、勉強が得意ではないバスケ部の子が体育のバスケの時間だけは得意分野で輝いていたりしましたよね。それでいいのだと思います。自分の得意な部分では他人から認められ、他に苦手な部分があったとしてもそれを自然に受け入れればいいということです。
人間の価値は一本の数直線で表せるようなものではなく、数え切れないくらいの基準があって、他人と比較することはできません。