アイスクリームで幸福感を得られるか
幸福感は相対的なもので、視点によって決まると考えられます。
たとえばアイスクリームは、19世紀にはごく限られた王族や貴族しか食べることができなかったと言われています。冷蔵庫もなく、氷を使った料理はかなり困難だったはずです。しかも口に入れられる量はほんの少しだったと言います。
ところが現代日本ではどうでしょうか。コンビニ行けばいつでも誰でもアイスクリームを買うことができます。値段が高めのハーゲンダッツですら、がんばれば中学生でもお小遣いからお金を捻り出せば買うことができます。
昔は限られた王族しかできなかった贅沢を、我々はどれだけ幸福に感じることができているでしょうか。19世紀の庶民がどんなにがんばっても手の届かなかった高級品を手にして、彼らと同じように感動することができるでしょうか。
それは豊かな中で育った我々には無理なことです。
つまり物質的なものをいくら追い求めても幸福度とはあまり相関しないということです。