答えを出すことと勉強は違う

知らないうちに、勉強とは正しい答えを出してマルをもらうことだという固定観念が作られてしまっているようです。

私自身も学校教育を受けてそうだと思っていましたし、塾で教えるようになってからもしばらくはマルをもらうことを最終的なゴールに設定していました。

しかし、勉強することや学ぶことのゴールはもっと他の部分にあるのではないかと考えています。

たとえば自分で工夫して考えていく能力こそが重要なのであって、考えずに答えだけを出すことは意味のないことではないでしょうか。

ペーパーテストを無条件に受け入れない

我々はペーパーテストのマルバツ形式にあまりにも慣れすぎて、感覚がマヒしているのかもしれません。

ペーパーテストも本来はどのくらい考えることができているかを測るために取り入れられたのだと思いますが、実際には考えているかどうかを答案から読み取るのは高度な技術とコストが必要です。特にマークシート方式の答案から、生徒の思考を汲み取ることはかなり難易度の高いことです。

そしてテストでマルをもらうための戦術としてはどうしても「覚える」ということに偏りすぎてしまいます。しかし、コンピュータが発達した今の時代において、記憶力を試すだけの問題の重要性はかなり下がってきているはずです。

少し見方を変える

たとえ答えが出なくても、自分で工夫しながら考えることができているならば勉強する目的は達成されます

勉強はこうあるべきとか学習塾はこうあるべきという既成概念がありますが、テストで正解を目指すのが当たり前という感覚から少し離れた視点から見ると、もっと新しい教育の方法があるような気がしています