2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

高校生が勉強できる自習室はどんな形式がいいのか

地方では高校生が勉強できる場所が限られています。都市部ではコワーキングスペースや勉強するための自習室が充実していますが、地方ではなかなか運営が難しいのが実情です。 一時間いくらという料金システムはお金に余裕のない高校生にとってはプレッシャー…

「勉強しなさい」は言っても良い

教育に関心がある親御さんであれば、親が子どもに「勉強しなさい」と言ってはいけないというのをどこかで見たことがあると思います。 ぼく自身もそう思っていましたが、最近は少し考えが変わりました。生徒のためというよりも、お母さんが自分で自分を傷つけ…

厳しくできないのは距離感をつかめないから

自分と他人の境界がわからないことが人間関係に大きな問題をもたらすことがあります。 厳しく接するとパワハラと言われてしまうということに関しても、双方の自他境界のあいまいさが一つの要因になっているような気がしています。 先生と生徒、コーチと選手…

評価基準は「将来が見えるか」

一つの正解のあるテストから、そうでない評価方法に変えることに抵抗を覚えるという方もいらっしゃいます。 正解のないものをどうやって判断したらいいのかという不安が大きな原因かと思います。記述式テストへの批判も同じような心情かもしれません。 考え…

努力したつもりは評価されなくなる

がんばらずに生きていくことが重要だと考えています。 成果を出す人はびっくりするくらいの量と質の努力をしています。現実的には、努力が結果に結びついている人はほんの一握りなのではないかと思います。 その一方で、がんばることの重要性を説く方もいら…

個別指導でどうやって生徒の連帯感を生み出すか

集団塾と違って個別指導の塾は生徒同士や塾全体での連帯感が生まれにくいことについて考えています。 同じ場所を共有していて、同じ指導方針や雰囲気を共有しているのですから、同じ集団に属しているという意識を持つことによって良い影響が生まれるはずです…

個別指導でどうやって生徒の連帯感を生み出すか

集団塾と違って個別指導の塾は生徒同士や塾全体での連帯感が生まれにくいことについて考えています。 同じ場所を共有していて、同じ指導方針や雰囲気を共有しているのですから、同じ集団に属しているという意識を持つことによって良い影響が生まれるはずです…

質問の数だけ自分の悩みを持つ

日本人にとってコーチング的な質問は重すぎるという課題について考え続けています。 相手に質問するのと同じくらい自分の悩みもストックしておくという方法があると思います。質問ばかり投げかけるとエグみが出てくるので、自分も同じような悩みがあるという…

経営者/労働者の比率を高める

複業やフリーランスという働き方が浸透してきています。人それぞれ特性があるので全員が事業主のようなマインドを持つことはないわけですが、それでも比率として経営者的なマインドをもつ人の割合が増えていくと面白い世の中になるのではないかと思っていま…

成績は一回上がればいい

ペーパーテストに振り回されずに勉強することを目指しています。極端に言うと「ここまでがんばってやってきたから結果は祈るだけ」というような状態です。そこまででなくても途中のプロセスをしっかりと評価して次のアクションにつながるようなものにしてい…

おもてなしか過剰サービスか

実質的な料金以上のサービスをプラスすることをおもてなしと呼んだりしますが、これは心の余裕がなければ成り立たないのではないかと思います。 本来のおもてなしには、もてなす方にもある程度の快の感情があるのではないかと思います。おもてなしは気配りに…

二つの評価

評価という言葉を英語にするとevaluationとassessmentの二つの単語が出てきます。過去を変えることはできないので、評価をして終わりではなく今もしくは将来をどうするかを考えるためのツールとして評価を活用するのが良いのではないかと考えています。 eval…

多様性を認めるなら「普通にダメな人」から

子育て中のパパママ、障害のある方、外国人など多様な人間を受け入れていこうという時代の雰囲気があります。 その一方で今まで日の当たらなかった人だけ条件付きで受け入れようとするのはむしろ多様性を否定するものであると思います。 たとえば子育て中だ…

マーク・記述にこだわらず、公平な試験をやめればいい

試験の形式にこだわったり、誤差や採点ミスのない試験を作ろうとするのではなく、特色のある試験を作ってはどうかと思います。 公平、正確な試験を要求する意見も多いのですが、終わりのない欲望を追いかけているようにも見えます。 いくら公平な試験を作っ…

問いに答えるのではなく、共有する

質問されたら答えるのが当たり前ですが、答えるのではなく質問をシェアすることでバトンを渡すということが非常に効果的だと思っています。 問いに答えなければならないという焦りがかえって逆効果になることがあるからです。 たとえばお店で店員さんに「こ…

オフィシャルとプライベートの境目

時代の雰囲気として、仕事など公式な時の自分と個人的な自分の境目がぼんやりしてきているような気がしています。 良い面では、副業解禁や複業によってお金を稼ぐだけのための仕事から自分の人生を充実させるための仕事へと変わってきています。サラリーマン…

質問を最小限にするコーチング

コーチングはアメリカで発展してきましたが、日本人がそのまま直輸入するのではなく、日本なりの独自の形に翻訳しなければならないと考えています。 特に顕著なのがコーチング最大の武器と言われる「質問」です。質問されることによって脳が自動的に答えを探…

スマホの使い方も失敗体験から学ぶ

犯罪にまでつながるのであれば問題がありますが、スマホを使いすぎてしまう問題に関しては生徒自身が失敗を体験することで学んでいけばいいのではないかと思っています。 いま行われているスマホ教育は「危ないものには近づかない」というスタンスで行われる…

給与は労働の対価なのか

まだ上手く表現できないのですが、人件費は労働に対する見返りではなくもっとぼんやりしたコストだととらえたほうがよいのではないかと考えはじめました。 働いた分の給料が出るという発想を突き詰めると、能力の高い人が高い給料をもらうということになりま…

健全な無関心

子育てや教育の悩みは十人十色ですが、根本は一つだけのような気がします。 それは「子どもを自分の思い通りにコントロールしたい」という欲求です。 子どもは親の所有物でもなければクローンでもありません。「あなたのため」という言葉は「あなたのため(だ…

大人と子どもはカテゴリが違う

大人もかつて子どもだったという事実は子どもにとってほとんど無関係です。頭で考えるから子どもから大人に変わるということを理解するのであって、子どもにとって目に映る大人は自分と別カテゴリに分類します。 今見えている姿から、子どもにとって子どもは…

貧乏への危機感

お金やモノを多く持てば持つほど豊かであるという考えには違和感を覚えるとしても、経済的にも心も貧しくなるのは避けたいという気持ちがあります。 わかりやすく言うと、「貧乏くさいことをしていると本当に貧乏になる」のではないかという恐怖です。 安か…

英会話で自信をつけるのと同じように書く

毎日文章を書くと決めてかれこれ500記事以上を書いてきました。 文章力が劇的に上がったということは無いのかもしれません。確実に言えるのは文章を書くハードルが下がったこと、それによって文章を書く時間が圧倒的に短くなっているということです。 文章へ…

テストが過去にこだわる後ろ向きの評価になっている

評価にはどんな種類があるでしょうか。良い評価と悪い評価があるというのはおなじみかと思いますが、時系列でとらえると後ろ向きの評価と前向きの評価という分け方も可能です。 後ろ向きというのは、変えられない過去のことに注目しているという意味です。た…

PISAに振り回される必要はない

読解力の低下がPISAテストから浮き彫りになったというニュースが取り上げられています。インターネットなどから必要な情報を取捨選択する能力が低下しているということも指摘されています。 その一方で権威のある機関がそういった発表をしたからといって、そ…

親にできることは自分のあり方を決めること

親の影響力はあくまで家庭内で親が見ている間だけの効果しかなく、社会での振る舞いや性格は、同じカテゴリの仲間からの影響がほぼ全てだと報告されています。 その一方で親にとっては子育ての不安や焦りは非常に深刻なことです。 親は何かをしてあげること…

目標を持つことは引力か借金か

ぼく自身は目標を持つという意識がほとんどありません。やるかもしれないタスクと、今日一日のハイライトがあるだけです。 目標を持つことを支持する側の意見としては、目標が強い引力を持っているので、自分をそこまで引っ張り上げてくれるというものもあり…