親にできることは自分のあり方を決めること

親の影響力はあくまで家庭内で親が見ている間だけの効果しかなく、社会での振る舞いや性格は、同じカテゴリの仲間からの影響がほぼ全てだと報告されています。

その一方で親にとっては子育ての不安や焦りは非常に深刻なことです。

親は何かをしてあげることで自分が抱える不安を解消しようとするわけですが、「してあげる」ことはさほどの影響力は持たないとしたら、どうしたらいいのでしょうか。

子どもをコントロールしてどうにかしようとするのではなく、親の不安は親自身が解決していくという考えはどうでしょうか。

つまり何かを「してあげる」という発想を「自分のあり方を決める」という発想に変えていくということです。

「子どもにこうなってほしい」というのではなく、「自分は子どもにこう接したい」「こういう関係を作りたい」という風に自分の立ち位置やふるまいを決めていくといいのではないかと思います。

子どものためにできる一番いいことは、自分のあり方を決めることなのかもしれません。