おもてなしか過剰サービスか

実質的な料金以上のサービスをプラスすることをおもてなしと呼んだりしますが、これは心の余裕がなければ成り立たないのではないかと思います。

本来のおもてなしには、もてなす方にもある程度の快の感情があるのではないかと思います。おもてなしは気配りによって作られるので、経済的コストとしてはほぼかからないものです。

その意味では、ちょっとした気づかいをすることによって満足度が少しでも高まるのならお互いに良い影響があります。

その一方で、身の回りのサービスを見てみると、最低価格で買おうとする顧客と最低賃金で雇われた労働者の間にポジティブなおもてなしはなかなか生まれにくいのではないでしょうか。

「給料をもらっているからやらなければならない」というような精神的な負担になっているのではないかと考えています。

売り手も買い手もどちらも無理をせずに良いサービスを持続できたら一番いいのではないかと思います。