大人と子どもはカテゴリが違う
大人もかつて子どもだったという事実は子どもにとってほとんど無関係です。頭で考えるから子どもから大人に変わるということを理解するのであって、子どもにとって目に映る大人は自分と別カテゴリに分類します。
今見えている姿から、子どもにとって子どもは仲間集団(peer group)であり、大人は別カテゴリの人間と判断します。
それにも関わらず大人は自分が子どもと同じカテゴリに属しているという勘違いを起こしやすいかものしれません。
友達親子という言葉があるように、大人と子どもが親しい関係を築くことがあります。これは別のカテゴリとしてうまくいっているだけで、同じカテゴリに分類されているわけではないんですね。
大人と子どもはハッキリと違うカテゴリにいるという意識を持ってふるまい、違うなりの良好な関係を築いていくのがよいのではないかと思います。
逆に、大人のカテゴリに子どもを引き上げてしまうというのも有効なのではないかと思っています。「少しだけ若い大人」として扱うということですね。
良い悪いは別として、自分の立場をカテゴリ分類するのは生後数ヶ月の赤ちゃんでも持ち合わせている人間の特性です。
その特性を理解して人との関わり方が変わってくるかもしれません。