経営者/労働者の比率を高める

複業やフリーランスという働き方が浸透してきています。人それぞれ特性があるので全員が事業主のようなマインドを持つことはないわけですが、それでも比率として経営者的なマインドをもつ人の割合が増えていくと面白い世の中になるのではないかと思っています。

たとえば10人の経営陣に対して5000人の社員がいる大企業ではなく、1人の経営者に対して1人の労働者というようなパターンがあってもいいのではないかということです。

経営者はリスクを取り、労働者を支えられるだけの売上を作るという仕事を担当します。

売上があるということはその分社会の役に立っていることでもあり、そのように社会から認められることが経営者としてのモチベーションになります。その他社会活動や寄付などをして世の中に貢献していくこともあります。

それならば、誰かを雇ってその生活を支えるということもまた社会の役に立つ充実した仕事といえます。

人件費という単なるコストととらえるのではなく、売上を立てるのと同じくらい有意義な社会貢献だと考えたほうが経営側としてもハッピーなのではないでしょうか。

費用対効果という視点で労働者を見ることは長期的に見て有効なことなのかという疑問もあります。人件費を削った結果モチベーションの維持にコストがかかるというのは本末転倒なので、労働者の幸福感を高めることを基準にした経営の方が良いのかもしれません。