評価基準は「将来が見えるか」
一つの正解のあるテストから、そうでない評価方法に変えることに抵抗を覚えるという方もいらっしゃいます。
正解のないものをどうやって判断したらいいのかという不安が大きな原因かと思います。記述式テストへの批判も同じような心情かもしれません。
考え方としては試験をした結果で終わりなのではなく、試験をしたあとどういう将来が見えるかということに重点を置くと良いと思っています。
今のテストは「裁判」のようにいまある能力を断定するために使われています。課題が与えられたという状況下でどう解決するかに着目しているんですね。
そうではなく、いまこういう能力があるのだから将来はこういう風になってくれるだろうと判断するための材料になるテストになっていけばいいなと思います。
つまり、与えられた課題ではなく未知の状況にどう対応できるのかが重要な能力だという価値観に基づいています。
正解のあるテストで数値化して裁判にかけることが全ての場合で重要かつ公平かどうかはわかりません。現代に必要な能力を養って、将来に向かっていくという方向性が重要なのではないかと思います。