厳しくできないのは距離感をつかめないから

自分と他人の境界がわからないことが人間関係に大きな問題をもたらすことがあります。

厳しく接するとパワハラと言われてしまうということに関しても、双方の自他境界のあいまいさが一つの要因になっているような気がしています。

先生と生徒、コーチと選手が距離感をつかむことができずに関係が崩れてしまうことがあります。

距離感がつかめないというのは、プライベートの話に踏み込むとかそういったことではなく、あまりにも相手が自分のすべてになって単一の価値観になってしまうということです。

たとえばコーチの発言に対してある程度自分には関係ないことだと割り切れたり、コーチやスポーツ自体が自分のすべてではないということで割り切って捨てることができたら気持ち的にはラクなはずです。

他人は他人だと考えたり、スポーツや勉強が自分の存在価値ではないという風に思いつめて、逃げ場を失ってしまうと非常に苦しい状態になります。

その苦しさから解放されるためにも健全な無関心を育てることが必要だと思っています。