テストで評価しなければ、子どもは自分から勉強する

保護者の方が口にする「成績が上がらない」という言葉の裏にある真意は何なのか、 いつも考え続けなければならないと思っています。

ヘンリーフォードの言葉で「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」というものがありますが、成績を上げる塾が「速い馬」を提供しているのではないかという疑問も生まれます。

そうではなく、保護者の真意を汲み取って本当に求められている価値観を提供していくことができたらと考えています。

一つの解決策として、自分から主体的に勉強するようになるというのはどうでしょうか。

「テストで評価しなければ、子どもは自然と自分から取り組むようになる」というような大胆なコピーで提案できるかもしれません。

これはテストの成績に関しては保護者や周りの大人は踏み込まず、あくまでもプロセスについて問いかけるという方法で実現できます。

「テストに向けて何をしたか」 「その結果をどう思うか」

決めつけをせず、このように問いかけていけば生徒本人の中に少しずつ主体性の芽が生まれていきます。

それを支える大人の心のあり方としては、信頼することです。どんな選択をしてもそれは生徒本人の決めたことであり、親といえども他人が踏み込む必要はありません。