価値観のペーシング

塾の講師など先生になった時の最初に身につけるべきことは、生徒と歩調を合わせることだと考えています。

話のスピード、仕草などのノンバーバルなコミュニケーションももちろんですが、価値観のペーシングが最も重要なのではないかと考えています。

自分の持っている価値観を客観視して、生徒の価値観とペースを合わせていくことが必要です。

先生の持つ価値観とは、こんな簡単な問題は解けて当然だとか、英単語は20回も書けば覚えられるだろうという価値観です。

これらはすべて個人の価値観であり、周りに同じ感覚の人がいたとしてもその身内の中でのローカルルールです。個人の能力の差で人によっては難しかったり、何回覚えようとしても覚えられないということがあり得るのです。

自分とは違う価値観だとしても、まずは人それぞれの価値観を理解してあげる必要があります。

ペーシングして承認しているうちに、いつか生徒がちょっとだけ背伸びしようと考えるタイミングがあるはずです。その期を逃さず挑戦させてみるのです。このように関わることで生徒が楽しく勉強し、成長できるのだと思います。