枠のない勉強を支えるのは自己肯定感

空欄を埋めるだけの作業的な勉強を卒業していけるように、生徒をリードしていかなければならないと考えています。

一つの問題に対して一つの答えがあって、その空欄を埋めるような勉強をいわば枠の決まった勉強と呼ぶことができます。枠の決まった勉強は、ゴールが見えるので明確なので取り掛かりやすく心理的にもラクです。

一方で、覚えることだけに終始してしまうことや単純な暗記になりがちで応用が効かないという問題もあります。

枠のない勉強とは、問題と答えの途中の過程を考えることや、一見問題とは関係なさそうな事項について調べることなど、形としては残らないものです。たとえばワークを終わらせるためにはムダに見えるような、途中過程を考えることや関連事項を調べることです。

枠のない勉強は勉強以外の実生活にも役立つ考え方ですが、ゴールが見えないのでわかりづらくすぐにマルバツで評価されるものではありません

これを支えるのは、自分のやっていることが正しいと確信をもって進められる自信です。自己肯定感とも言えるかもしれません。

反対に自己肯定感を持てずに勉強していると、短絡的に答えだけを覚えて安心しようとする傾向にあります。

枠のない勉強を促すためにも、心の在り方や周りの関わり方が非常に重要だと言えます。