しつけは自分を客観視することで身につく

昔から子どもには厳しくしつけを教えなければならないという考えがあります。

逆に自由に育てるとしつけがなっていない子どもになるのでは、という不安を持つ人もいるかもしれません。

あいさつをすることや、わがままを言わないなどのしつけは、他人との関係をよくするためにあります。

他人と関わるためには、自分と他人を分離して考えることが必要です。自分はこう思っていても相手は違うかもしれないという視点をもつということです。これはいわゆるメタ認知と呼ばれるものです。

ただ厳しくすることではなく、メタ認知を促すような対話によって他人の視点を獲得することによってしつけの目的である他人との関係をよくすることができるようになります。

形式的にでもしつけやマナーは覚えておいた方がよい時もあるかもしれませんが、本質としては他人への配慮であり、そのためには自分を客観的に見ることができるというのが必要なことなのではないでしょうか。