共通な問い、一方的な問い

質問に一方的に答える

質問する人と答える人がいて、役割がはっきり別れている質問を「一方的な質問」と呼ぶことにします。

これはたとえば生徒が「三角形の面積の公式は何ですか」と質問して、先生が「底辺かける高さ割る2です」と答えるようなことです。

誰も答えを持っていない

質問に対しては必ず答えがある、というほど世の中は単純な構造ではありません

本当に取り組むべき「正解のない問い」は、質問する人も質問された人も正しい答えを持っていなくて当然です。

質問する人は質問するだけの役割に留まるのではなく、自分も答えを探していくことになります。問いをお互いに共有して、その中から納得できる解を探していくことが必要になります。

これは「共通な問い」と呼ぶことができます。

教科の学習においても

学校の勉強は「一方的な問い」だと認識されていることが多いと思います。しかし知である以上、正解のない問いであり「共通な問い」です。

多様なキャリアを持った人が子どもたちの勉強をみてもらいたいと思っているのですが、その時の一番のハードルは「指導できるほど専門知識がない」という心理的な壁だと思っています。

それを乗り越えるために、勉強も「共通な問い」であり、生徒と一緒に探していくという前提を作ることでスッと楽になるになるのではないかと思っています。