ティーチングを切り分ければ、教科指導は難しくない
一般の方が、学校の勉強の指導をする「先生」になることはかなりハードルの高いことに感じられるかもしれません。
教育について考えるのが難しいことでないように、教科の指導も思ったよりも難しくないです。
ティーチングは映像や検索も含めた教材に任せて、コーチングの部分を生身の人間が行えばよいのです。
教育界周辺では「ティーチングからコーチングへ」というフレーズがよく聞かれますが、私は「ティーチングとコーチングの分離」だと考えています。
勉強を指導するにあたっては「もし生徒に質問されても、答えられない」というのが一番のハードルだと思いますが、知識・思考でわからないことがあれば「わからない」とありのままを伝えればよいです。
ティーチングは映像授業などを使ってもらうなどして、どうしたら知識・思考を得られるかについて、コーチング的なコミュニケーションを取ればよいのです。
たとえば、生徒がわからないところがあると言ってきたら「どうやったらわかるようになると思う?」と質問します。生徒からどんな答えが返ってきても構いません。その答えを承認して、行動に移すように促します。
もし全くどうしたらいいかわからない状態であれば、選択肢を提案するのもよいかもしれません。
このようにティーチングを分離して、コーチングに徹することで生徒の学習を促進することができます。まずは自分に知らないことがあるということを認めるという意識の変革が、スタートラインのような気がしています。