イチロー「ライオンは筋トレしない」

自分の良いところも悪いところも認めること、自己肯定感が重要だと言われています。

一方でありのままの今の自分を認めるということへの不安を感じるかもしれません。このまま何もしなかったら自分はダメなままなのではないかと心配する気持ちも共感できます。

イチローの言葉で興味深いものがあったので紹介します。ウエイトトレーニングについてどう思うかの問いに対して

自分の持って生まれたバランスが絶対ありますから、それを崩しちゃだめですよ。だってトラとかライオンはウエイトトレーニングしないですからね。

と答えています。とても納得できる考え方だと思いました。

前後の話を短くまとめると、たしかに筋トレで筋肉はつくものの人それぞれ持って生まれた適正な筋力や体のバランスがあるので、筋力をつけても長期的にみて効果は薄いという主張です。

筋トレのようないかにも強そうなことをしなくても、筋肉量が他の選手より少ないとしてもイチローは偉業をなしとげました。ありのままの自分を認めることは妥協ではありません

それは筋トレ以外の部分で人並みならぬ努力をしているということでもありますが、根底にあるのは自分の持って生まれたものを肯定した上で色々なことを試しているからだと思います。

これはフィジカルだけではなくメンタルの問題でもあるかもしれません。今の自分を受け入れることで、いかにも強そうなことではなくもっと別のやるべきことが見えてくるのだと思います。

勉強に関しても同じです。論理力、記憶力はある程度持って生まれた能力が決まっています。もしそれらが低いからといって大して気にすることはないのです。

ペーパーテストの高い低いが重要なのではなく自分にとって適正なバランスで学び、勉強に対してポジティブな感情を持つことが人生に役立つ学びなのではないでしょうか。