大人も子どもに甘えている面がある

子どもは未熟で不完全であるから甘えが生じることがあるという考え方がありますが、大人であっても不完全なことに変わりはなく、むしろ子ども側に甘えている面もあるのではないかと思います。

たとえば、子どもが何かできないときに大人が苛立って怒るような場面があります。「なんでできないの」「じゃあやらない」というやり取りが日本中いたるところで、しかも教育機関である学校や塾でも繰り広げられているように思います。

このように不用意に対立する関わり方をしてしまうのも自制心の欠如であり、一種の甘えではないでしょうか。

冷静に考えれば子どもにとって次からどのようにしたらいいかを提案したり考えさせるのが効果的だということがわかりますが、頭でわかっていてもなかなかうまくはいかないものです。

子どもが大人に甘えることもあれば、逆に大人が子どもに甘える場面もあります。子どもを子ども扱いせず、少し若い大人として関わっても良いのではないかと考えています。