価値のある雑談は心の栄養

雑談力という言葉が2013年ころから浸透しはじめました。

雑談というとなんとなく気まずい時間を埋めるための話というイメージがありますが、生徒たちにとって大人との雑談は非常に意義のあることだと思います。

そもそも小中高の生徒たちは、大人と「雑談」する機会があるでしょうか?

ほとんどの場面で大人が子どもという弱者に「教える」という構図でのコミュニケーションが多く、「雑談」とは呼べないのではないかと感じます。謙虚さは身につくかもしれませんが、非常に儀式的な会話にならざるを得ません。表現力が磨かれる余地がないのです。

大人相手に一人の人間として受け入れられ、自分の率直な意見を述べるという体験は必ずや人生のプラスになります。また、そのような雑談を通じて意見の食い違いを感じて、自分と他人の境界を学んでいくことが多々あるでしょう。

学生時代の大人との雑談は、その後に大きく影響する心の栄養になります。