課題レポートの案

いかに脱ペーパーテストをするかというのが最近の関心事ですが、評価の方法はまだまだ模索中です。評価と指導方法は深く関連しているので、境界線を引くことが難しいです。

現段階で考えていることをまとめていきます。

教科の内容の評価

たとえば「中学数学の因数分解」などといった各科目の内容に関しては、他人に解説をするような文章を作ってもらう課題レポートを書いてもらい、評価の対象にしたいと思っています。簡単にいうと、まとめノートの上位版という位置づけです。

まとめノートは作るな、という意見もありますが、しっかりチェックしてフィードバックできるという前提で、非常に有効な手段と考えています。

課題レポートは、他人に解説するように意識づけをして書きます。他人とは、一学年下の生徒や半年前の自分など想像しやすいリアルな人物を設定します。

口頭ではなくて、レポート形式で書いてもらったほうがいいと思っています。自分の思考を形にすることでメタ認知を促す目的があります。

課題レポートの課題として、教科の本質に迫ることができる問いを立てたいです。現状で「計算はできるけど応用ができない」といった生徒が非常に多く、これに関してはドリル形式ではなく深い理解を求める学習をするべきです。

たとえば因数分解の計算はそれなりにできるけれども、因数分解という用語の意味は全く答えられないとか、因数分解する意義がわからないということがあります。これは教科それぞれの面白い部分に触れていないという、とてももったいないことだと思います。

そういった理解を深める目的で、課題レポートは非常に有効だと考えています。

根拠となっているのは、この研究です。あとで「テストをする」と伝えたグループと「他人に説明してもらう」と伝えられたグループでは、他人に説明するグループの方がよく学ぶことができるという内容です。

source.wustl.edu