外部評価ほど不公平なものはない

自己評価は主観的で、外部評価は客観的だという一般的な考えがありますが、外部評価の客観性を担保するのは本当に難しいことだと思います。特に数字を使った評価を解釈する能力の差が、個人によってあまりにもバラつくことがとても気になります。

たとえば、私の高校の時、1年生のはじめてのテストで98点を受け取った瞬間、涙を流す男子生徒がいました。彼は生まれて初めて100点でない点数を取ったことがショックで、悲しくて涙が出てきたのだと言います。

他の例でいうと、生徒本人はがんばったテストの75点が、保護者にとっては「なぜ80点すら取れないのか」という不満になるのは日常茶飯事です。

外部評価を最終的に認識するまでに、解釈の時点でいろいろなノイズが含まれることに注意しなければならないと思います。そして評価システムのズレよりも、解釈によるズレの方が大きいという仮定が生まれます。

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そう仮定するならば、数百人を相手に一つの外部評価システムで測るよりも、それぞれの個別の自己評価に任せたほうがむしろ客観性を確保できるというのが私の意見です。

自己評価をいかにズレがなく正確にできるか、そのスキルを磨いていくことの方が重要だと考えます。