考え方が合っているものにバツをつけることへの抵抗感
受験直前なので塾で模試を実施していますが、テストの採点をしているとその生徒がどのような思考をしたかがわかります。
それゆえに答えが間違っていても、考え方自体があっている時や本当に細かいところで正答とズレている時などはもはやこれはマルでもいいのではないかという気持ちになることがあります。
そういう時に、生徒が実際に学んでいる姿をペーパーテストのマルバツだけでは正当に評価できていないと感じてしまいます。
なぜバツにしなければならないのでしょうか。
1つは「そういうシステムだから」というものです。入試においてもその制度が採用されているのだから、細かい点もバツにするという意見です。
もう1つは「採点がラクだから」というものです。マルバツで判断できてゆらぎのないものは採点しやすいという事情です。
しかし何かを学ぶという観点からすると上の2つの理由で細かいマルバツをつけることが虚しいものに思えてきます。
何かが絶対正しいということはありません。たとえ間違っていたとしても考えたこと自体は評価して、他にはこんな考え方があるという紹介をすればいいのではないでしょうか。