最高のほめ方は「聞く」こと

叱るのではなくほめることが良いということがよく言われますが、現実的にはどうほめたらいいかわからない、あるいはほめるのはわざとらしくてなかなかできないこともあるようです。

ほめるよりも効果があり、不自然にならない方法があります。相手の話を心から聞くということです。

「どんな褒め言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われていた人間には惑わされる」という言葉があるように、自分に関心を持ってくれる人に一番心を開きます。

実際にはほめるか叱るかというのも表面上の話にすぎません。相手を承認することが重要なのであって、信頼関係や承認があれば叱ることも効果的な場面もあります。

心から聞くというのは、意外と難しいものです。つい自分の意見を押し付けたくなりますし、相手が話を聞いてもらっているという感覚をもってもらうのもなかなか難しいものです。

一つの方法としていま実践しているのは「5分くらい話をしよう」と提案して、その人と話すためだけの時間を取るということです。

スマホでいつでも連絡ができる代わりに、向き合って話すという機会が減ってきているような気がします。だからこそ話をするためだけに時間を取るということが効果的なのではないでしょうか。