真似ることの重要性

先生や親など大人から教えてもらう学習から、仲間の真似をする学習へと少しずつシフトしていくのが良いと考えています。

ヒトにとっては真似ることが自然で効率的な学習方法であり、言語を使って教えられることの方が特殊な方法なのかもしれません。伝統的な民族と比べて現代人は真似る能力が低いという話もあります。

現状では大人が一生懸命教え込んで一方的に情報伝達するということへ偏りすぎているのかもしれません。

いわゆる「教えられていないのでわかりません」問題もこのようなところから生まれるような気がしています。自分が真似して学習するのではなく、誰かから与えられるものという習慣がついてしまっているのです。

たとえば工場でのライン作業などは決まったことができることが重要なのかもしれませんが、そうでない仕事の方が多いですし人生の他の部分では正解のない問いばかりです。教えられていないことを考えることが重要です。

勉強法について質問で「他の人はどうやっているんですか?」「先生はどうやって勉強したんですか?」というものが多いのも、人間には仲間を真似る能力が本来備わっていて、それが自然な学習法なのだと考えると納得できます。

真似るというシンプルな学習法に注目していきたいと思います。