世界のルールと自分のルールを合わせる
ものごとをうまく進めるために、自分の中にある正しいと思う基準を、客観的な世界の法則とできるだけフィットさせることが重要だと考えています。
世界のルールとは、ものは上から下に落ちるといったような法則です。自分の都合とは関係なく、世界には決まったルールがあります。物理的なルールだけではなく、人の心や人間関係にもルールがあります。
自分のルールとは、個人が正しいと思うルールです。これは感情など本能的にインプットされてしまっているものも含みます。
たとえば仕事で失敗したときにペナルティーを与えるというケースを考えてみます。自分のルールからするとこれは正しいことです。悪いことには攻撃をしたいという感情があるので罰を与えることは気持ちをすっきりさせます。
一方で、世界のルールから客観的に見てみると、失敗した人を責めることで本人は自分を正当化する言い訳を積み上げるばかりで状況を改善させることはできません。
このように世界のルールと自分のルールがあっていない場合はものごとがうまくいかないものです。
最悪なのは、世界のルールに反する自分ルールなのにも関わらず、共感する仲間がいる時です。失敗に罰を与えるというのは、たくさんの人が持っている自分ルールであって世界のルールではありません。そういった理由で会社やチームの活動を邪魔しているとしたら大きな損失なのではないかと思います。