働き方改革は正論、だからもっと言い方を考えよう

合理的な正論も、けんか腰で語られると伝わりません。人間は感情の動物だからです。

働き方改革によって、労働時間を減らして生産性を高めたりプライベートの充実を図った方が良いというのは極めて合理的な考えです。実行するメリットはとてつもなく大きいです。

だからこそ、言い方に気をつけなければならないと思います。

たとえば「経営陣は時代遅れ」「欧米先進国では当たり前のこと」というような意見の言い方は全く効果的ではないと思います。

そのような言い方で行動を変えようと思う人はいません。むしろ頑固に自分を正当化するようになります。

社員に置き換えると「今の若者は使えない」「同期にできるのになんであなたはできないのか」と言われているのと同じです。

働き方改革も重要ですが、経営者と労働者の精神的な対立構造を変えることがもっと重要なのかもしれません。

働き方改革は感情をぶつけるためにあるわけではなく、経営者も労働者も関係なく日本人の労働観を変え、もっと穏やかでハッピーな世の中にしていこうという動きです。この流れを止めずに前進していったらいいなと思います。