正論は主張するのではなく紹介する

正しいことはそのまま伝えても伝わりません。ましてや正しい行動を強制することもできません。

正論は断定したり主張したりするのではなく、紹介する程度、あくまで情報提供に留めておく方が良いのではないかと思います。

たとえば塾や勉強法でよく言われる「わかるとできるは違う」というようなものがあります。これ自体は非常に合理的でいわば「正しい」理屈です。

しかし「こういう方法でやりなさい」という強制するのは良い方法ではありません。納得していないものは楽しくないですし、別のことに応用することはできないからです。

いかに強制せずに、生徒に納得感を持たせながら実行させるかに塾や先生は創意工夫をしているところです。ここがそれぞれの先生の腕の見せ所で、理由をしっかり説明したり生徒の心情を受け入れながら提案していったりするなど、色々な形があると思います。

いずれにしても、正しいからといって強制的に行動させるということはできません。個人的には、正論は「こういう考えがあるよ」という風に紹介して、それ以上は付け加えないようにしています。

相手の判断に委ねて、コントロールしないということが、相手の成長のためには重要なポイントなのではないかと考えています。