正しい勉強法ではなく「私の」勉強法が知りたい

勉強のやり方がわからない、という悩みに対して正しい勉強法を教えてしまうことが多いですが、実際に必要とされているのは客観的に正しい勉強法ではなく「私にとって」正しい勉強法です。思い込みや迷信も含まれますが、どんな人でも自分なりのポリシーに合ったものしか受け入れることはできません。

伝える側は相手にとって「私の」勉強法になっているかどうかよく考える必要があります。

「私の」勉強法はちょっとしたことから方針転換して良い方向に向かうことがよくあります。その一方で他人から嫌な感じで指摘された場合には頑なに反発し、心のどこかで間違っていると思いながらも今の自分の正当化するようになります。

もし先生や親御さんの言う勉強法を素直に取り入れているのならば、それは正しいからではなく信頼関係ができているからです。先生や親御さんの提案が「私のもの」として共有できているということです。

勉強のやり方とは、絶対的に正しい勉強法ではなくそれぞれの生徒が自分なりの勉強法を見つけていくことなのではないかと考えています。