新しいルールを作って苦しむのは普通の人
ペナルティを設けたり厳罰化することは、悪いことをしようとしている人には効果が薄く、ごく普通の人が苦しむだけではないかと考えています。
たとえば学校ではいじめが大きな問題となっていますが、小さなトラブルや悪口すらいじめの疑いをかけられ生徒や保護者が呼び出しを受けるようなケースが増えていると聞きます。このような新しいルールや厳格化によって、子どもはあらゆる衝突を避けるため人間関係を疎遠なものにせざるを得なくなっていくと思われます。
ルールを作ったとしても悪いことはゼロにはなりません。そして必要なのはルールではなく教育です。悪事を働く人に対しても、なぜいけないことなのかを心の底から理解できるように寄り添うことが重要です。
何か悪いことが起こると、ポーズとして対策をしなければならないというのがありますが、悪い人のためにリソースを割くことよりも、普通の人が快適に過ごせるように基準を定める方がよいのではないかと考えています。
言い訳のようなルール作りをするのではなく、ルールを作らない勇気というものもあるのではないでしょうか。