もしも残り30分の命なら

人生の残り時間が30分だとしたら誰に何を伝えたいですか、という問いがあります。

普段はお金を手に入れたいとかモノが欲しいと考えていても、自分の命があと少しで終わると考えるとそれが本当に大切なことなのかはわからなくなります。大切な家族や友人にこれまでの感謝を伝えたいと思うかもしれませんし、自分の人生が他の人の役に立ったという証が欲しいと思うかもしれません。

教育というと難しいものだと考えがちですが、この問いと似ている面があります。残りの命があとわずかとなった時に自分の子どもや若者たちが将来どうなって欲しいかを考え、そのためにどんなことをしたらいいか行動を起こすことがが教育なのではないかと思います。

自分の死の間際に「中間テストでいい点数取ってね」と願う親はまずいないでしょうから、そうだとすれば本当に必要なことはどういうことでしょうか。

正解はありませんし、人それぞれの答えがあります。その正解のない問いの中でたくさんの人が議論をして、教育に関わっていけたらいいのではないかと思います。