学生が必要としているのは仲間
スマホやwebサービスの普及によって学校や塾の存在意義は薄くなっていく一方です。
授業に関しては、いわゆる普通にいい先生程度であるならばスタディサプリの授業の方が質が高いと思われます。わからないところの質問など双方向のやりとりに関してもネットでできるようになってきました。
では現場に残る存在意義は何かと考えた時に、「体験」が最も大切なのではないかということが言われてきました。例としては家でも飲めるコーヒーをスターバックスで飲むのは体験を買っているからだ、というような理論です。
体験という抽象的なものではなくもっと具体的に言うとピア・プレッシャーではないかと考えています。ひとことで言うと仲間からの圧力で、ピア・プレッシャーは良い方にも悪い方にも働くことがあります。みんなが勉強しているから自分も勉強するということもあれば、みんなが信号無視しているから自分も、という悪い例もあります。
EdTechにおいてもこうした良い意味でのピア・プレッシャーを上手に活かしたものはほとんどないように見えます。
学校や塾はどういう仲間がいるかという、場の空気感のようなものが最も重要なのではないかと考えています。