見守ると見放すの境界

見守ることが大事とわかっていてもつい手出し口出しをしてしまう理由の一つには、自分が何もしなかったら見放すことになるのではないかという恐怖があります。

見守ると見放すの境界はどこにあるのでしょうか。それを考えてみるとどうやって見守ればいいのかより鮮明に理解できるはずです。

見放すというのは完全に見ないこと、関心を持たないということです。それに対して、見守るというのは、その場に相手がいる時だけに限りません。自分の目の届かないところでも任せることが見守るということです。

保護者の例でたとえるなら、子どもが自分の部屋に入って勉強している時は目が届かない状態ですが決して見放しているわけではありません。うまくやっているかなと気にかけていれば見守っていると言えます。

そう考えると、実際に目で見ていなくても相手のことを思っているということが見守ることになります。

相手のことを信頼して心で見るということが、見守るということなのかもしれません。