安く雇いたい、高時給で働きたいの罠

賃金は需給の関係で決まりますが、その一方で企業は安く雇えたから良いというものでもなく、労働者も高時給で働けたら幸せというわけでもないようです。

効率的にはならない

高い給料をもらったら良い仕事をする、という発想は誰にでもわかりやすい理屈ですが、そこまで単純なモデルではないのだと思います。

おそらく工場の流れ作業のようなものでなければフィットしないのではないかと思います。

オフィスでの仕事は複雑なものなので、給与としての報酬が高いから生産性が上がるようなものではないのです。それよりも仕事自体の楽しさややりがいがモチベーションにつながります。

企業側としては、単に人件費を抑えればいいという発想を少し転換した方が良いのかもしれません。労働生産性や売上に対応する変動費としてではなく、会社というコミュニティを維持する固定費としてとらえることも可能です。

地代家賃などを固定費として扱うのであれば、人件費も固定費として考えることもできるはずです。

賃金は需要と供給の関係で定まりますが、それが企業や労働者のメリットになるかどうかというと、そこにはズレがあるのだと思います。