完璧主義をやめるためのワンポイント

ここ最近、完璧主義の弊害を語られることが多くなってきました。むしろそのせいで悩んでしまっている人も多いように見えます。

まずはじめに、完璧主義がすべて悪いわけではなくワクワクしない完璧主義ならばやめた方がいいという感覚からスタートするとよいのではないかと思います。

その上で、完璧主義をどのようにしてやめていったらよいのか、ちょっとずつステップを踏みながら向き合っていきたいと思います。

理解する

最初のステップは完璧主義は良い結果を生まないと理解することです。

人間なら誰しもどこかに輝ける場所があり、どこかに欠点があります。

たとえば中学や高校時代を思い出してみると、勉強が得意ではないバスケ部の子が体育のバスケの時間だけは輝いていたりしましたよね。それでいいのだと思います。自分の得意な部分では他人から認められ、他に苦手な部分があったとしてもそれを自然に受け入れればいいということです。

人間の価値は一本の数直線で表せるようなものではなく、数え切れないくらいの基準があって、完璧でなくて当然なのです。

自分をどうとらえるか

とはいえ、理屈ではわかっていてもなかなか完璧主義をやめられないということもあると思います。

次の段階としては、自分という人間をどうとらえているかという、自分との対話をしてみるとよいのではないかと思います。

平たく言うと「自分がかわいい」「自分だけは特別な人間だ」という認識をちょっと冷静に見つめてみる必要があるということです。

他人に置き換える

たとえば、何かが思ったよりうまくいかず「本当はもっと良くできたはず」と思うことがあります。なぜ自分はできないのだろうと自分を責めたりしてしまいます。

では、同じ状況を誰か他の人に置き換えて、その人が「本当はもっと良くできたはず」と言っている光景を見たらどう感じるでしょうか。

「そこまで気にしなくても」といったように、少なくとも自分の時よりも軽く受け止められるのではないでしょうか。

自分の視点と他人の視点ではズレがあります。そのズレが、「自分がかわいい」というフィルターを通して見た歪んだ世界です。

認識の歪みが悪いというのではなく、歪んでいることをありのままに受け入れると少し気が楽になるということです。

他人がやっていて気にならないことならば、自分がやっても自責の念に駆られる必要はないのではないかと思います。

まとめ

ワクワクして行動力につながる完璧主義であればいいのですが、悩みを増やすだけの完璧主義ならば少しずつ減らしていくように自分と向き合っていけたらいいですね。