理想よりも現実

大半の悩みというのは理想の高さが原因になって起こることが多いです。 例えば何で自分はこんなに能力が低いが低いのだろうかという風に悩んだり落ち込んだりすることがあります。 1日にやるべきタスクがたくさんあるのにそれを終わらせきれないみたいなことで落ち込むということがよくあります。

理想が高くて現実とのギャップがあるという風に悩む時に、対応が二つあると思います。

一つはその理想に近づくために努力をするということです。 努力するとかいろんな自己投資をしてなんとか理想の姿に近づくようにしていくというのが一つあると思います。

もう一つは今の自分の現実が理想と離れている理由を探すという対応です。 これは自分が劣っている理由を見つけるということで、例えば自分を傷つけたり自分を責めるということがこれにあたります。

自分を責めて傷つけることによって、現実がうまくいかない理由づけをしてなんとか自分を納得させるということです。 注意しなければいけないのは、中毒性があるということです。

自分を責めて自分を低めるということは中毒性があります。 そして気を付けなければいけないのは、努力するよりも自分を傷つけた方が楽だということです。

自分を責めてしまう傷つけるというような形になってしまう原因というのは、実は理想が高すぎるということではなくて、今の自分の現実がしっかり受け止められていないということが多いように見えます。

例えば、自分ほど素晴らしい人間だったらこれぐらいできて当たり前だ、みたいな固定観念のようなものが自分の中で埋め尽くされていると良くない状況になっていくように思います。 自分はこれぐらいできるはずだという仮定が過大評価だったりすると、そこで現実とのギャップが生まれて心が苦しくなるということになっていきます。

これはいわゆる現実を受け入れられていないということです。 自分の能力はこれぐらいだという現実を受け入れられていないということになります。

大切なのは今ある自分の現実をしっかり受け入れるということです。 ありのままの自分はありのままで受け入れるということです。 決して自分が思うように思うような素晴らしい能力を持っていなくても、ありのままでいいじゃないかという風に捉えることです。自分を受け入れるということです。

そのようにして自分の見える現実にギャップがなく過不足なく受け入れることができれば、そこを基準にしてまた高い理想を設定することもできます。

現実が低いままなのにその上にさらに高い理想を立てるというのは、心が苦しくなってしまう原因になるので注意した方が良いのではないかと思っています。

そういうわけで大切なのは高い理想を持つということよりも今の自分の現実を素直に受け入れるということだと考えています。