常設会場のメリットデメリット

学習塾のような教室やスポーツ団体が、はじめは公民館のような場所を借りてスタートすることがあります。

いきなりテナントを借りるよりも、はじめのうちは公民館や公共の施設を借りていた方が効率的です。

メリットは収入が安定しない初期段階の費用を安く抑えることができるということです。しっかり生徒や会員が集まるかどうかを確かめて、ある程度安定してからテナントを借りるというような段階的なステップを踏むことができるので非常に合理的です。

逆に最初からいきなりテナントを借りてしまってお金をかけすぎてしまい、それが失敗の原因になることがよくあります。最初のうちは固定費を極力抑えるというのが鉄則です。

一方デメリットは何かというと、場所や内装インテリアというのは人がいなくても残るものであり「仕組み」の一部だということです。借りた場所でやる場合、先生やインストラクターなど人への依存度というのが高くなってきます。つまり「先生がいるから行く」わけで先生がいないなら行かないというような発想になるということです。

常設の会場であればその場所に行くということが一つの目的になるわけですが、公共の施設を不規則に借りているとしたら、その目的を失うことがあるということです。

ですから将来的に自分が休んでも活動が持続できたり、自分がいなくても回っていくようなシステムにしたいと思うならば常設の場所を持つことが有利になります。

このように、基本的にはその都度場所を借りて固定費を抑えるというのがスタートまもない時期は有効で、後々の持続性や仕組みを作っていく上では常設の会場が必要だということになります。