融資はお金の保険

お金に困っていないとしても金融機関から融資を受けておき、良い関係を作っておくべきだと思っていました。

最近は実際に身の回りで慌てて融資を受けようという動きがたくさん見られるようになったので、改めて金融機関との関係づくりは重要だと痛感しています。

平常時に融資を受けておくことで、融資までの一連の流れを知ることができます。個人のお金と事業のお金の違いや融資に対する恐怖を減らすことができます。

非常時にいきなり融資を検討しはじめると「借りるか借りないか」で迷い、「返せるかどうか」で悩み、「どういう手続をしたらいいのか」で困惑するというように精神的な負担が大きくなります。

本当にまずい状況になり返済計画すら立てられないと、金融機関や保証協会はお金を貸したがらなくなります。その意味でも、平常時や深刻な状況の一歩手前で融資を受けておくことが重要です。

ですから、融資に対する抵抗をなくすこと、金融機関への信用を作っておくことがいざというときのリスクヘッジになるのです。

500万円を2%で借りたとして、月の利息は8千円程度です。利息の条件が良かったり元金が減っていくともっと負担は減ります。

それくらいの出費で非常時のお金の心配が減るのであれば、お金のための保険と考えて融資を受けるのも有効なのではないでしょうか。