なぜ塾は2階が多いのか

学習塾のテナントは2階以上にあることが比較的多いです。それは一階のテナントを借りるほどのメリットが感じられないからです。

まず1階のテナントを借りるメリットについて考えてみたいと思います。1階のテナントというのは道路に面しているということで人目につきやすいです。ですから存在を認知してもらう確率が高くなります。そしてお店によっては、2階ならめんどくさいけど1階なら行こうと思うようなお店もあります。軽いランチを食べるだけであれば2階に上るよりも1階で早く済ませたほうがいいということです。

こういった心理的なメリットがあります。ですからテナント一般で見れば1階の方が人気で家賃が高いことが多いのです。

では塾はどうかというと、1階のテナントを借りて目立つ必要はあまりないといえます。塾は会員制のサービスですから継続して毎週来てもらうことになります。2階に上がるのが面倒でも、スケジュールが決まっているのでさほど心理的負担にはなりにくいです。

そして広告という面では、路面で認知度を広めるということはあまり本質的ではないと思われます。塾は、中身がしっかりしていればそこから口コミで広がっていくという性質のものです。

ですから単純に道路に面したところにテナントを構えて単純に目立って露出を図ろうという作戦があまり成功しないということです。1階の家賃の高さも考えると割に合わないということです。

このような点で、家賃の高さの割にはメリットというのは感じられないとということになります。そういう理由で塾は2階以上、3階や4階のことが多いのだと考えられます。