単元や内容でなく評価方法の議論を

教科書に新しい内容が増えたり、入試からある単元が削除されたりといったことがあります。これらの変化は実は枝葉の変化であって本当はもっと根本的なところを変化させていく必要があると考えています。

単元や内容の変化は、わかりやすい変化ではあるのですが、その他にももっとたくさん改善できるところがあるはずです。

その代表的なものが評価方法です。今われわれが普通だと思っているのは1点刻みのペーパーテスト方式です。

この評価の方法を変えずに、単元や内容が変わったと言うそこにだけに注目すると言うのは少し枝葉の議論に偏りすぎてしまうかなと思います。

評価の方法が変われば学びの方法もおのずと変化してきます。

例えば英語の勉強で、自分の話したいことを相手に伝えられるかどうかを評価基準にしたとします。

かつてのペーパーテストでは語順が違うとかスペルが違うといったところで減点されていたものが、生身の人間に通じることを基準にすると評価が変わってきます。

ペーパーテストの基準でいけば評価が下がっているかもしれませんが、相手に伝えるという基準でいうと目的を達成しているのです。

評価方法に関しては内容や単元などに関係なくいつでも変更することは可能です。もっと根本的なところに注目して教育の方法論を変えていったらいいのではないかと思っています。