新しい学力について簡単にまとめ
これまでの知識重視型ではなく、課題解決型へ変化していきます。言い換えると、言われたことをやる従順型から、正解のない問いと向き合う創造型へと変化していきます。
新しい学力とは
わかりやすさのため簡潔にいうと、
- 自分で課題をみつける
- 深く考える
- 学ぶ楽しさを感じる
といったような学力です。
それに伴って、ペーパーテストに偏った評価から、アセスメント的な評価への変化もあります。
予測不能な未来という背景
何が正解かわからない時代になってきました。そして何かについて一方的に「教える」ということの不可能性が増してきました。
たとえば勉強して学歴を手に入れることが安定した生活へのロードマップだと言えた時代もありましたが、そうとも言い切れなくなってきています。大人だから、専門家だからといって正解を示すことが難しくなってきました。
そうした背景から、絶対的な正解を求めることではなく、正解のない問いについて考えることが重要になります。
身にならないカリキュラムへの反省
たとえば英語を中高6年間勉強したにもかかわらず、実際に英語を使える人は少ないです。今までの学習システムに問題があったのではないかという批判があります。
同じように、他の教科においても社会に将来的に役に立つかわからない、重箱の隅をつつくような部分を勉強しているのではないかという反省があります。
ペーパーテスト以外の評価
テストの性質上、どうしても知識の暗記に偏りすぎてしまうことが指摘されています。また、ペーパーテストでの85点と90点はそこまで差があるのかどうか、疑問が残るところです。社会に出て生活する上では、テストの5点の差よりも、もっと他の要素の方が影響を及ぼすのではないかという指摘があります。
1点刻みのペーパーテストではなく、4段階程度のルーブリック評価や、セルフアセスメント(自己評価)などの新しい評価法を採用することがより能力開発に役立つのではないかという意見があります。
指示を待つのではなく、自分で課題を設定する
言われたとおりにやるのはコンピュータの得意とするところで、人間がそれをやる必要性は減ってきています。その代わり、自分で課題を設定する能力は、将来にも役立つものとして推奨されます。
答えを出すことではなく、考えることに重点
正解は存在しない状況で、いかに考えるかが重要であって、正解を答えられることは重要ではありません。
また、深く考えているかどうかは、本人にしかわかりませんが、それでよいのです。