いまお金が必要か

「自分のためだけに生きて自分のためだけに死ぬというほど、人間は強くないんです。」と三島由紀夫が言ったように誰か他の人の役に立ちたいというのは非常に強い欲求です。

いま仕事ができない状況にいる飲食店や事業の経営者が補償を求めているのは、もちろんお金や生活の不安も理由としてあると思います。しかし本当は、自分が誰の役にも立たない人間になる恐怖の方が強いのではないかと思います。

上手に言語化できないとしても、これはひとりの人間として最も深刻なことです。どこにぶつけたらいいかわからない不安です。

経営者に限らず、体は動かせるのに働けず、ただ何もしないというのは自分の存在意義を確認することができないので結構な苦痛だといえます。

こういった面はお金での補償ではなく自分の仕事やライフワークを見つけることでいくらか解消する部分もあるのではないかと思います。

自分の存在意義や価値観を見つめ直し、自分との対話を大切にするべき