ケアレスミスをなくすのはもう1科目増やすのと同じ
凡ミス、ケアレスミスは「あと一歩」という感覚を持ちやすいのですが、実はミスをなくすのは結構ヘビーな修行になることが多いです。
ミスが少なく見える人でも、実はスパッとノーミスでできているわけではありません。何パターンかのチェックを経ているからミスが表面化しにくいだけです。
たとえば数学でいうとたしかめ算をしているということですね。答えを出すための計算方法と、合っているかチェックするための別の計算方法を試しているんです。これは「あと一歩」というよりは「やることを2倍にしている」と考えたほうがよさそうです。
プログラミングでいうと「テストコード」というたしかめ算のようなものが存在します。テストコードを使って、ボタンを押した時にちゃんと反応するかを確かめたりしています。
LINEのアプリでいうと、チャットをするLINE本体のプログラミングとそれが思ったとおりに動作しているかを確認するテストコードのプログラミングをしています。そしてテストコードの開発にもかなりの労力を使っています。
われわれが使っているのはLINE本体だけですから、テストコードの存在は知られていません。
しかし、テストコードにたくさんの時間と労力を使っているからこそ、本体が安定して動作できるんです。
ですから勉強のケアレスミスをなくすことは、それだけで1科目増やすくらいの労力がかかることも踏まえて、ミス対策をしていくと良いです。