忘れ物、遅刻を正すことに意味はあるのか

学校ではよく忘れ物や遅刻、ケアレスミスを注意されるものです。これらの悪いところをほめる必要はありませんが、ある程度は個人が持つ元々の性質として肯定し、別の部分に注力した方がいいのではないかと考えています。

忘れ物をなくすのは目に見えるしわかりやすいので、つい強制したり罰を与えたりして改善させようとしがちです。しかしこれは結構な力技なのでリバウンドする可能性が極めて高いものだと思います。そういった性質は自分の中で納得できるものを醸成していくうちにゆるやかにしか改善しないものです。

忘れ物をなくす努力をゼロにするわけではありませんが、忘れ物はどうしてもしてしまうという前提で、それならばどうするかを学ぶ方が有益なのではないでしょうか。悪いところがある分、他の良いところを伸ばして穴埋めするということです。

運命や人生は自分のコントロールでどのようにでも変えられるという思想が広まった結果、あるがままを認めることができずかえって不幸な感覚を引き寄せているのであれば、どこかで一度考え直す必要があるかもしれません。